外壁研究所

ALC

目次

ALCの特徴

商業施設など様々な建造物で活用される外壁材

ALCは(Autoclaved Lightweight aerated Concrete) の頭文字をとった名称になり、高温高圧蒸気養生した軽量気泡コンクリートのことです。主成分は珪石、セメント、生石灰などが主原料になり、ALC内部に気泡を含んでいるのが特徴です。 コンクリートと聞くと硬くて重いというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、ALCは内部に気泡の穴が空いており、水に浸すと浮くほど軽量な素材です。一般的には通常のコンクリートの約1/4の重量となっています。 外壁だけでなく屋根や床、間仕切りなどに使用される建材で、住宅以外にも高層ビルや中低層ビル、ショッピングセンターや倉庫など、さまざまな建物の構造材料として使われています。

ALCのメリット

メリット

・耐久性が高い

・断熱性・耐火性に優れている

・軽量で遮音性が高い

1.断熱性が高い

定期的にメンテナンスをすれば、50年程度は外壁張替えなどの大規模工事が不要なほど耐久性が高いのがメリットです。 また地震にも強いため、メンテナンスをしっかりと行い、一つの家に長く住むのであればぴったりな外壁材と言えるでしょう。

2.強度が高い

ALC外壁は内部の気泡が空気の層を作るため、熱伝導率が低く断熱性が高い素材です。 通常のコンクリートの約10倍も断熱性があるといわれていることから、断熱材と併用し断熱性を高めることで夏場や冬場などのエアコンの使用率を減らし電気代の節約にも期待できます。 併せて燃えにくい耐火構造を有しているため、耐火性・防火性も優れています。 また、無機質な原料で作られていることから、万が一火災が起きた場合にも有害物質を発生させません。

3.軽量で遮音性が高い

ALC外壁は通常のコンクリートに比べて重量が1/4程度しかないのが特徴で、軽量でありながら強度があり、遮音性が高いメリットがあります。 また、内部の気泡が音を吸収するため、騒音のある環境でも住宅内に音が伝わりにくく、住宅内の音も外に漏れにくくなる為騒音トラブル等になりにくい点もメリットと言えるでしょう。

ALCのデメリット

デメリット

・防水性が低い

・イニシャルコストが高い

1.防水性が低い

主成分がセメントであるため、吸水性が非常に高い素材です。 その為外壁表面を守る塗膜が劣化すると、ALC内部の気泡に水が浸入→冬場の寒さによって内部の水が凍結→凍結により水が膨張しひび割れが発生といった現象が起こり、建物自体の耐久性を低下させる恐れがあります。 前述のとおりALCパネル自体は耐久性の高い素材ですが、ALCパネル自体やシーリングの劣化を防ぐためには塗装をして防水性を高める必要があります。

2.イニシャルコストが高い

イニシャルコストが高くつくのがデメリットとなります。他の外壁材と比較すると新築時の平米当たりの単価が高額となっています。 ALCは外壁材の中でも機能性が総合的に高い分、初期導入にかかるコストはかさみますが、タイルと同様で長く住んだ時にかかってくるメンテナンス費用などを含めたトータルコストで考える必要があるでしょう。

ALCの金額

近年の住宅にはあまり用いられない

ALCの施工価格相場は、6,500〜10,000円です。併せて他の外壁と違い ALC外壁はコーキング(外壁の継ぎ目をつなぐ作業)のm数が多いためコーキング費用がプラスでかかってきてしまい、イニシャルコストは嵩みます。 強度が高く耐久性も高いのでランニングコストを重視する方におすすめです。