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窯業系サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜ板状に形成した外壁材です。 機能性やデザイン性に優れており、日本で使われるサイディングボードのほとんどが窯業系サイディングで、全体のシェアの8割近くを占めている人気の外壁材です。
メリット
・デザインの自由度の高さ
・初期費用が抑えられる
・施工期間が短い
・耐火性に優れている
色やデザインのバリエーションが豊富なため、タイル調やレンガ調などさまざまなデザインに対応できます。 成形性が高く、タイル調や木目調、石柄など好みに合わせて柄が選べるので、理想の外壁をかなえることが出来るでしょう。
窯業系サイディングは他の外壁材と比べて初期費用が安いため、導入しやすいのが特徴です。 また、サイディングボードを外壁に張り付けていく簡単な施工方法のため、多くの業者が工事対応している点もメリットです。
窯業系サイディングのリフォーム期間は平均的に7〜18日程度です。 工場で生産されたサイディングボードをそのまま使用する事から、現場での作業が短くなる為施工期間を短くすることが出来ます。
窯業系サイディングは、防火外壁材と呼ばれているほど耐火性に優れた外壁材です。 建築基準法で定められた試験を合格し、国から不燃材料や純不燃材料としても認められています。 近隣の住宅で火事になった場合でも、炎症などの被害を最小限に抑えることが出来るのは窯業系サイディングを外壁材に採用するメリットです。
デメリット
・メンテナンス頻度が高い
・熱が蓄積しやすい
・素材自体に防水機能がない
窯業系サイディングは、こまめなメンテナンスや塗装が必要な外壁材です。 一般的な窯業系サイディングであれば、10年に1度の塗り替えを必要とします。 またメンテナンスをせずに長く放置するとひび割れや剥がれなど劣化しやすくなるので、こまめな修繕が大切になります。 また、塗装と同時に5〜10年の頻度で、サイディングボードの隙間や目地を埋める充填剤であるシーリングのメンテナンスも必須です。
窯業系サイディングの原料であるセメントは、熱を吸収しやすい性質を持っています。 その為室温が高くなりやすいというデメリットがあります。 特に夏場は、外壁が熱を持つと室内にまで影響が出るので、エアコンの使用頻度が高くなってしまうなどのデメリットも出てくるでしょう。 対策として遮熱効果や断熱効果のある塗料を使用すれば室内の温度上昇を防げるので窯業系サイディングを使った施工を考えている方はこういった対策も視野に入れるべきでしょう。
上記の熱が蓄積しやすい点と同じく素材の性質としてのデメリットとして、窯業系サイディングの素材はセメントのため防水機能がありません。 窯業系サイディングを施工するときは、塗装による防水加工で補う必要があります。 また、防水性の高い塗料が劣化して剥がれてしまうと雨や水の影響を外壁が直接受けてしまうので、こまめなチェックが必要です。
窯業系サイディングの価格相場は、3,000〜10,000円です。耐用年数も長いので、国内で圧倒的なシェアを誇ります。 各メーカーから様々な商品が発売されており、豊富なデザインの中から気に入ったものを選ぶことができます。